今回は今まで特集してきた「怒り」という感情のとりあえずの完結編です。
前回は怒りを利用するコツをお伝えしました。そして、利用するにも悪性
の怒りではなく、良性の怒りを利用した方がエネルギーも持続しやすいと
いうことでした。
前回も軽く触れましたが、ここでいう悪性の怒りとは裏切りや嫉妬など
ネガティブな感情からくる怒りです。この場合、感情的になってしまう
ことが多く、相手とそして自分自身も傷つけてしまうことがよくあります。
悪性を利用してしまうと一時的にエネルギーは湧いてきますが、感情的に
は不健康なので逆に疲れてしまう・・ということも特徴の1つです。
この悪性とは異なる性質をもつ怒り、それが「良性の怒り」です。
今回はその中でも愛情からくる怒りと使命感からくる怒りについて取り
上げたいと思います。
愛情からくる怒りとは、皆さんもご存知のように例えば親子の場合。
母親は子供に愛情をもっているからこそ、時には怒ることで子供を正しい
方向へ導いてあげることがあります。
これも感情的になりすぎると話は変わってきますが、愛情からくる怒りの
典型的な例だと思います。
このような怒りの良い傾向として、相手にも怒りを通して愛情を感じる
ことができます。
例えば子供の場合、わざと悪いことをすることで、怒られることを待って
いる面もあり、母親に怒られることで愛情を感じたりします。
自分のことを想ってくれているのだという安心感が得られるのです。
社会においても、例えば上司に怒られなくなったら終わりだ、ということを
聞いたことはないでしょうか。上司も何とか育ててやりたいと思うからこそ、
怒ってくれるのです。
ここで突然、1つ質問ですが、好きの反対は何だと思いますか?
一般的には嫌いと思われる方が多いと思うのですが、実は好きの反対は
「無関心」なのです。
好きだからこそ相手のことを時には嫌いになることもあるのですが、無関心
な場合、相手には何の興味すらわかないということになります。
例えば夫婦喧嘩している状況ならまだいいのですが、お互いが相手のことに
対して無関心になってしまった時、離婚の可能性はかなり高くなってきます・・
少し話がそれてしまいましたが、以上が愛情からくる怒りです。これもあまり
気分の良いものではないのですが、健全な怒りの1つです。
それでは、次の使命感からくる怒り。実はこれが一番利用しやすい怒りでも
あります。
これは、使命感や責任感を抱いているからこそ、湧いてくる怒りでもあります。
例えば、現在政治や教育、企業の間で様々な問題が浮かび上がっていますが、
そんな問題に立ち向かうべく頑張っておられる方々が、まだまだ一部ですが
存在します。
そんな人達が立ち上がるきっかけになるのが、この使命感からくる怒りです。
このままでは日本が駄目になる!という憤りを感じ、そこからくる怒りや憤り
といったエネルギーを使うことで、パワフルな行動に結びつけています。
中国の儒学者である孟子も「些細なことで怒ることは君子に値しない。大儀の
ために怒ってこそ正当な怒りである。」と論じています。
この怒りの特徴の1つとして、怒りからくるエネルギーに持続力があり、かつ
怒っても疲れるどころかさらにエネルギーで満ち溢れてきます。
この怒りをもつためには、自分の中で使命をもってやれることを見つける、
ということが重要になってきます。
そのためには、やはり自分自身と深く向き合うことも必要です。その中で、
自分に今出来ることを小さなことでもいいので、少しずつ行動に起こしていく
ことが大切なことだと思います。
その中で、自分のやるべきことも少しずつ明確に見えてくると思うからです。
さて次回からは、要望の多かった人間関係についてみていきたいと思います。
人と上手くつきあっていくためのコツなどを中心にお伝えしていく予定です。
お楽しみに♪